我儘随筆

奥渋谷でこっそりセレクトショップやってます。我儘に書いていきます。コメントは1人で楽しみたいので公開しません。

「別注」の話。

皆さん、こんにちは。


ずーっと更新せずに申し訳ありません。


「ブログ辞めたんですか?」とよく聞かれるのですが、辞めてません。


書きたい事はたくさんあったのですが、思うようにまとまらなかったので、全然更新できてませんでした。


が、しかし。


今日はなんだか行けそうな気がするので頑張ります。


今回はタイトルにもあるように「別注」について。


ご存じの通り、僕のお店は毎月必ず別注を発売します。


今日、話したいことは僕が「別注」を作る時に考えていることをお伝えしたいと思います。


そもそも僕は独立する前、


「世の中には、売れ線に走る別注が多過ぎる。」


と、思っていました。


どこのブランド、どこのセレクトショップとは言いませんが、


「とりあえず、黒の無地で作っておけば間違いないでしょ?」


とか、


「インラインよりも安価な生地を使って、安くしとけばいいでしょ?」


という、安易な考えで生み出された別注が世の中に蔓延っていた気がします。


別注の起源は知らないし、知りたくもありませんが、


僕はそこには別注の本質は無いと思っています。


(別に売れ線に走ることは悪いことじゃないと思うし、ただ僕がやりたくないだけです。)


僕の考える別注の本質は、


「本来、存在しない僕にとっての理想のモノを作るということ」

 

(≒「僕の我儘の具現化」)


が、最重要な要素だと思っています。


甘い考えかもしれませんが、


「売れるか、売れないか」


は、二の次だと思っています。


(勿論、売れてもらわないと困りますが。)


もう少し噛み砕いた言い方をすれば、


「デザイナーさんが単独では絶対に作らないであろうモノ」

 

(それでいて僕が絶対に着たい、付けたいモノ)


が、僕の中での理想の別注です。


僕はデザイナーさんに、


「ここをこうして、あの生地を使って、こういう色にした別注が作りたいです。」


と、言うと、


「それ作って大丈夫ですか?(売れますか?と同義だと思ってます。笑)」


とか、


「作れますけど、定価がすごく高くなっちゃいますよ?」


といったことを、よく言われます。


でも僕はそういった言葉がとても嬉しくて。


だって裏を返したら、


僕がいなかったら、そのモノはこの世に生まれなかったということじゃないですか?


それって僕はすごく素敵なことだと思っていて。


100人中、100人が、


「これなら売れそう!」


というモノは作りたくなくて、


(そもそも誰でも、どこでも売れるモノを作って売っても、何の幸せも感じない。)


100人中、90人が、


「こんなの誰が買うの?」


と言って、


100人中、10人が、


「これは何が何でも絶対に欲しい!」


というモノが作りたいです。


その別注を買ってくれた、10人のとても幸せそうな顔や、


不安がっていたデザイナーさんに、

 

(いつも我儘言ってすみません。)


「この別注を作ってよかったね!」


と言われる時が、僕がお店を経営していて、一番幸せに感じる瞬間です。


なのでこれからも、


100人には響かないかもしれませんが、


10人に突き刺さる別注を作り続けるつもりなので、宜しくお願い致します。


そうそう今月の別注は、


僕とPiguさんの「我儘」で生まれた「別注」なので、


色々な人に突き刺されば良いな。


それでは、また。

 

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